都立大学 / 学芸大学の目黒モナーク動物病院
猫のウィルス感染症 / ズーノシス(人畜共通感染症)

猫のウィルス感染症(ワクチン接種)

猫のウィルス感染症

一口にワクチンと言っても様々な種類があります。当院では患者様の生活環境にあわせてワクチンの種類を選択していただいております。

混合ワクチンを接種することにより、パルボ、カリシ、ヘルペス等のウイルス感染を予防することができます。また、これらの病気の中でパルボウィルスは体外に排泄されてからも長く生存するため病気の猫と接触がなくても、ウィルスが人によって運ばれて感染することがあります。室内飼育の場合でもワクチンは接種しておいた方が安心です。白血病のワクチンに関しては他の猫と接触がある場合には接種しておいた方が良いでしょう。

猫3種混合ワクチンで予防できる伝染病

予防方法
  • 基本的に1年に一度の接種[3種混合ワクチン]
  • 子犬の場合は生後90日になるまで3週間間隔で接種か
  • 2カ月で初回、3カ月以降で2回目の接種
  • 成猫になってから摂取する場合は3週間間隔で2回接種
猫カリシウィルス感染症
症状
くしゃみ・鼻水・発熱
口腔内に潰瘍、水泡ができるのが特徴。
子猫の場合は他の病気との合併症により症状が悪化し死亡することもあります。
猫ウイルス性鼻気管炎
症状
くしゃみ・鼻水・発熱
角膜炎や結膜炎が見られ、重症になると死亡することもあります。
空気中の微粒子、食器、寝具などから簡単に感染します。
猫汎白血球減少症
症状
食欲、元気の低下下痢、嘔吐
死亡率の高い病気です。 経過が早く、治療が困難なためワクチンによる予防が有効です。

ワクチン接種時に注意していただきたいこと

  • シャンプーは接種する1週間前にすませておきましょう。
  • 体調のよい日を選んでください。
  • 日常生活の中での小さな変化も必ず伝えてください。
  • 接種する日は運動を控えてください。
  • 接種後のシャンプーはなるべく1週間以上あけましょう。
  • 接種後の運動は避けゆっくりさせてあげてください。
  • 接種後普段と違う様子があれば直ぐ病院に連絡をしてください。

その他の伝染病

猫白血球ウィルス
予防方法
猫白血病ウイルス予防ワクチン
抗体検査の上、陰性なら接種できます。 免疫不全による様々な感染症。悪性の貧血、白血病、リンパ腫、流産など感染猫との喧嘩などの噛み傷、グルーミング、食器などの共用でうつります。
症状 ウイルスに初めて感染すると感染後2~6週目に全身のリンパ節の腫れ、発熱がみられます。血液検査では白血球(好中球)減少、血小板減少、貧血などがみられます。一般にこの病期の症状が軽いか無症状の場合一過性の感染で終わり、症状が重度の場合持続感染になりやすいと言われています。持続感染によって引き起こされる疾患には、ウイルスが直接的に関与にして発症している疾患とウイルス感染が引き起こす免疫不全や免疫異常に関連して二次的に発症する疾患があります。
猫免疫不全ウィルス
予防方法
猫免疫不全ウイルス予防ワクチン
免疫不全による様々な感染症 感染猫との喧嘩などの噛み傷でうつります。予防注射がないため屋内飼育を小さい頃から習慣付けておくことが最大の予防となります。
症状 ウイルスに感染すると4~6週間の潜伏期の後、発熱や白血球減少が持続的にみられることがあります。多くの猫は外見上元気で異常がないように見えますが、全身のリンパ節が腫れ、これが数カ月から1年近く続きます。この期間を急性期と呼びます。急性期の後に全く症状のみられない無症状キャリア期が数カ月から数年続きます。その後、慢性の病気がみられるようになり、体重の減少が進行して行きます。

ズーノシス(人畜共通感染症)

生活環境の中で気をつけられるものには注意をして、猫の排泄物は、すぐに処理し、処理した後は、よく手を洗い、ダニ予防なども必要になります。

パスツレラ症
咬まれた後、早いものでは15分くらいで傷口が大きく腫れることと、特徴的なにおいのする膿が出ることです。また、咬まれなくてもまれに、空気中の菌を吸い込んで呼吸器感染症になることもあります。パスツレラ菌は猫の口の中に100%存在するといわれていますが、猫にはまったく無害です。健康な猫にとっては正常にいる菌ですから、除菌することは困難です。
猫ひっかき病
バルトネラ菌はノミによって運ばれます。この菌に感染したノミに刺されて感染することもあります。猫がこの菌を持っていても無症状ですが、人では傷口がズキズキ痛み、傷口に近いリンパ節が3日~1週間くらい経ってから大きく腫れるのが特徴です。発熱を伴うこともあります。
トキソプラズマ症
人へは、猫の糞便や豚や鶏などの生肉の中に含まれるトキソプラズマの虫卵が、口から体内に入ることで感染します。室内飼いが増えた為、感染率は1~2%以下と言われていて、人への感染は猫よりも生肉からのほうが多いと言われています。
猫が感染してもほとんど無症状で、人でも健康ならば無症状か、リンパ節が腫れる程度。気づかぬうちに感染していることも多く、成人の約30%は感染歴があり、すでに抗体をもっているとされます。感染したことがあるかどうかは、猫も人も抗体検査をすればわかります。人も猫も陽性ならば、過去にすでに感染して免疫ができているので心配ありません。
Q熱
原因となる病原体は、コクシエラ菌で、この菌に感染した猫の尿、糞、乳汁、羊水などに排泄され、それに触れることで感染し、潜伏期間は2~4週間です。 症状は急な発熱、頭痛、倦怠感、関節や筋肉の痛み、熱は2週間ほど持続する場合がほとんどです。重症例では胸の痛みや発咳を伴います。

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